2016年 07月 20日
【連投】コピペ~なぜ意思決定会計が苦手なのか?
原価計算論点を苦手とする受験生から話を聞くと、テキストの例題や解いたことのある問題集でわからない問題はほとんどないが、初見の問題に出会ったときにはうまく対応できないという。また、管理会計論点を苦手とする受験生から話を聞くと、暗記した通りに出題されないため対応できないという。
このような感想を持つ受験生が、新しい問題を求め、新しい教材をひたすらに集めようとするのをこれまでに何人も見てきている。しかし、どんなに教材を増やしても、それと同じ問題が出題されることはあまり多くないため、本番では点数につながらないことが多いと思っている。
新しい問題に触れることで、その問題のパターンを押さえる、知識を増やすという学習は、出題可能性の低い部分の知識を増やしているだけである。そのパターンに合致した場合はうまくいくが、往々にして、そうはならないだろう。それは、財務会計で取り扱う論点のパターンに比べて、管理会計で取り扱う論点のパターンが膨大なため、すべてに対処することは不可能であるからである。
もちろん、本試験問題は過去問と同じではないにしても、過去問を意識して作成される以上、過去問の出題パターンに慣れておくことは重要である。しかし、それ以外の出題パターンに慣れる必要はない。
原価計算・管理会計における苦手を克服するためには、基本的な部分へのアプローチが必要だということを認識する必要がある。それは、各計算手法をしっかりと押さえ、それらを組み合わせ使用できるようになることであったり、基本的な知識を拡張させて応用的な理論に答えられるようになることであったりする。
【原文要旨】
・初見の問題にうまく対応できないことが、当論点を苦手とする原因。
・すると新しい問題集を使い解法パターンを増やそうとする。だがその出題可能性は低く、結果として不要な知識ばかり増やしがち。
・それは、財務会計に比し意思決定会計で扱う論点のパターンが多様なため。
・過去問の出題パターンに慣れたら、基本的な部分への再アプローチが必要。
・つまり、基本の解法を組み合わせたり、基本知識を応用して解く力。
診断士受験生が毎年「事例Ⅳ」でやられっ放しなのは、教え方が悪いから。
A:簿記2級→診断士受験の順だと、1年以内に「財務」を得意化
B:診断士受験→不合格後の簿記2級だと、どうも効果がはっきりしない
A:基礎(仕訳と原価計算)→応用の順に学ぶと、理屈で理解。
B:応用→基礎の順に学ぶと、知識が邪魔して理屈が頭に入らない。
問題点が分かれば、解決は容易。
②過去問を確実に押さえ、他人並みの点数は確保。
③問題集を買い求め、さらに回転学習ww
④「事例Ⅳ」指導実績、力量のある講師に教えを乞う。
⑤「事例Ⅳ」過去問、演習事例を束にし、出題意図を「自分で」整理。
⑥今から簿記2級に手を出す ←非推奨
⑦イケカコ ←2年目生以上は可。スト生が手を出す余裕は原則なし。
・意思決定会計は解法パターンの数でなく、解法の組み合わせや適用力を問う。
・診断士対策の十八番「問題集回転で解法暗記」は、当論点には通用しない。
・「自分が苦手な原因の特定」をせず、「合格する方法探し」では何かヘン。
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