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【連投】コピペ~なぜ意思決定会計が苦手なのか?

原価計算・管理会計を苦手とする
会計士・日商簿記1級受験生は多い。
※当記事では、「原価計算・管理会計」を「意思決定会計」と読み替えて表示。
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昨日までの3日間、原価計算→CVP分析→NPV計算とタテ解き。もし苦手意識があっても、「会計士受験生でも苦手」と知って一安心。だが弱みを強みに変えてこそ診断士。その糸口は、当記事のような怪しげなブログでなく、出自のはっきりした文献で。

なんだ、意思決定会計が苦手なのは、教え方が悪いためか。


■文献コピペ~意思決定会計がなぜ苦手?■
原価計算・管理会計を苦手とする会計士・日商簿記1級受験生は多い。

原価計算論点を苦手とする受験生から話を聞くと、テキストの例題や解いたことのある問題集でわからない問題はほとんどないが、初見の問題に出会ったときにはうまく対応できないという。また、管理会計論点を苦手とする受験生から話を聞くと、暗記した通りに出題されないため対応できないという。

このような感想を持つ受験生が、新しい問題を求め、新しい教材をひたすらに集めようとするのをこれまでに何人も見てきている。しかし、どんなに教材を増やしても、それと同じ問題が出題されることはあまり多くないため、本番では点数につながらないことが多いと思っている。

新しい問題に触れることで、その問題のパターンを押さえる、知識を増やすという学習は、出題可能性の低い部分の知識を増やしているだけである。そのパターンに合致した場合はうまくいくが、往々にして、そうはならないだろう。それは、財務会計で取り扱う論点のパターンに比べて、管理会計で取り扱う論点のパターンが膨大なため、すべてに対処することは不可能であるからである。

もちろん、本試験問題は過去問と同じではないにしても、過去問を意識して作成される以上、過去問の出題パターンに慣れておくことは重要である。しかし、それ以外の出題パターンに慣れる必要はない。

原価計算・管理会計における苦手を克服するためには、基本的な部分へのアプローチが必要だということを認識する必要がある。それは、計算手法をしっかりと押さえ、それらを組み合わせ使用できるようになることであったり、基本的な知識を拡張させて応用的な理論に答えられるようになることであったりする。

【原文要旨】
・初見の問題にうまく対応できないことが、当論点を苦手とする原因。
・すると新しい問題集を使い解法パターンを増やそうとする。だがその出題可能性は低く、結果として不要な知識ばかり増やしがち。
・それは、財務会計に比し意思決定会計で扱う論点のパターンが多様なため。
・過去問の出題パターンに慣れたら、基本的な部分への再アプローチが必要。
・つまり、基本の解法を組み合わせたり、基本知識を応用して解く力。



■問題点の深堀~診断士「財務」講座の欠点■

診断士受験生が毎年「事例Ⅳ」でやられっ放しなのは、教え方が悪いから。

ここからは筆者の見解。当シリーズの執筆意図は、

簿記2級をすっ飛ばし、「事例Ⅳ」の出題変化に右往左往するのは何かヘン。
(簿記2級=基礎、知識の氷山。事例Ⅳ=応用、氷山の一角)

だが氷山といっても簿記2級=所要2か月200h、工業簿記に限れば1か月100h。それなのに、

A:簿記2級→診断士受験の順だと、1年以内に「財務」を得意化
B:診断士受験→不合格後の簿記2級だと、どうも効果がはっきりしない


従来A⇔Bの違いの答えがなかったが、当連投シリーズで仮説に到達。

A:基礎(仕訳と原価計算)→応用の順に学ぶと、理屈で理解。
B:応用→基礎の順に学ぶと、知識が邪魔して理屈が頭に入らない。


診断士対策は、問題集の回転で答え(解法)を覚えるスタイルが基本。だが「財務」でそれをやると既存の問題(B)こそ解けるが、応用出題(C)にからっきし。「事例Ⅳ」でこの状態はキツイ。

診断士「財務」講座の欠点は、(講義⇔計算演習の反復で理論をじっくり教える簿記に対し)150分講義で知識ばかりを一気に伝え、あとは「毎日コツコツやってください!」で済ませてしまうリスク。受験1年目はそれで良いが、2年目・3年目がそれでは疑問。


■ではどうするか■

問題点が分かれば、解決は容易。

解決策を順不同で列挙。自分にあうものを「自分で」選ぶ。
①関連する1次「財務」の苦手論点だけは徹底的につぶす。
②過去問を確実に押さえ、他人並みの点数は確保。
③問題集を買い求め、さらに回転学習ww
④「事例Ⅳ」指導実績、力量のある講師に教えを乞う。
⑤「事例Ⅳ」過去問、演習事例を束にし、出題意図を「自分で」整理。
⑥今から簿記2級に手を出す ←非推奨
⑦イケカコ ←2年目生以上は可。スト生が手を出す余裕は原則なし。
ざっと挙げるとこの程度。例えば①②はやりたい、③はやっても良い。⑦は「原則ない」だけで抜け道あり(後日紹介)。ここで鍵になる考えは、「合格する方法を探す」のでなく、「今起きている問題の原因は何か」を先に特定すること。それを抜きには、「事例Ⅳ」だけでなく「Ⅰ~Ⅲ」まで全てドボン。ではまとめ。
・診断士受験生が意思決定会計を苦手にするのは、教え方が悪いから。
・意思決定会計は解法パターンの数でなく、解法の組み合わせや適用力を問う。
・診断士対策の十八番「問題集回転で解法暗記」は、当論点には通用しない。
・「自分が苦手な原因の特定」をせず、「合格する方法探し」では何かヘン。
byふうじん

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by dojonagoya | 2016-07-20 05:00 | 中小企業診断士試験

中小企業診断士一発合格道場からスピンアウトした6代目とその仲間たちのブログです。


by 中小企業診断士一発合格道場 6代目