2016年 05月 01日
毎週日曜日は和尚のTFHの日!「資金繰りとはなんたるか」第2回
【前回までのあらすじ】
和尚は知り合いのシャチョーから電話を受けた。聞けば4月は大口の受注を獲得、売上高は倍増!だから絶好調(^3^)/なんだけどさ。何だかお金が足りねーような気がするんだよね。どうしてかわからんけど、売上増えたらいいじゃんか・・・
( ・◇・)?( ・◇・)?( ・◇・)?
みなさん、連休の最中いかがお過ごしですか。
やって参りました、トワイライトファイナンシャルアワー!今日も引き続き資金繰りのことについてお送りいたしますよ!
はい、和尚は例によって東海地方のみうろうろする予定ですよ。それも自宅から半径30㎞以内のところしか、この3日は動きませんっ!
なんの意思表示か知りませんが、用事がなければ遠くに行く気がしねーというか、この好奇心のなさ、どうにかならんのかいな。
5月3日はとある仲間みんなと浜松まで、お墓参り。なんでかしらんが、どうも集団の最年長でのポジションを得てしまうわたし。
去年から恒例行事になりそうな予感です。
(それでも、浜松・・・)
この話は、また書きます。あれから2年経って、そろそろ残さなあかんかな、という気もしてますゆえ。
はい、和尚のプライベートはこの辺にして、ちょっと前座の話を。
(; ̄Д ̄)?(; ̄Д ̄)?(; ̄Д ̄)?
このblogは、一発合格道場を和尚と共にやってきたお仲間とともに、
「まだまだ続きがやりたいよー」
という奇特な方が、好きな時に自由に書く、と言うことなので、ま、ここで多少は教育論をぶっても怒られないでしょう。
どうも小学生の段階では、マイナスの概念を習わないのであかんのですが、例えば、こういう問題を皆さんは解けるでしょうか?
4+25-45-3+75
はい、答えは…ま、いくつでも良いんですけど、多分プラスですよね?
間違いないです。
でもさ、この式解いてくうちに、マイナスの状態がでてきますよね?
45を引くところでマイナスになっちまう。
数学的には、それが大正解ですよ。
マイナスを発見したことで、人類はかなり進歩したはずです!多分。
ただね、数学の授業でも、なかなかここへ時間軸を足していく、ということは無かったような…。いやいや、微積分なんかは時間軸を操ることになるのですが、いきなり宇宙の果てまで行ってしまった感じがするので…
あれ、今日話したいことはこんなことではなく。
経営、というか、簿記、というか資金繰りにマイナス状態はありませんよ!
というお話。
いきなり結論を申し上げると
「経営というか、資金繰りは現預金残高が零以下にならぬよう、時間軸を上手く乗り越えていかねばならない」
簡単なことなんです。小学生でもわかるような。
「今の財布の中身が20円で、明日100円のお小遣いをもらえても、今日は50円のお菓子は買えません」
みたいな。
小学生ならいいんです。お菓子を明日まで我慢すればいいのだから。
でもね、経営の場合はちと違う。
①出金
②入金
③時間
この3要素をキチンと測定しないと、えらいことになりますよ。ということを、声を大にしていいたい。
はい、言っちゃいましたよ。字を大にして。
「支払(=出金)」というのは、お菓子を買うのと違って、相手があることなので、自分でコントロールすることは困難。(ただし、仕入が出来なくなるリスクや、電話がとまるなどの)腹をくくれば、意図的に遅らすことは可能)
「販売(=入金)」これも、大まかな販売見透しは立てても、現金販売ならいいけど、入金までタイムラグがある。
最後「時間」
この概念は前述のとおり、学校でほぼ習わないから、どうしてもおろそかになりがち。
お菓子ならば、上記出金を遅らせたり、お母ちゃんに今日小遣いをもらってしまったりすることは可能でしょうが、そもそも商売でそんなこと(早く金くれ!支払いを遅らせてくれ!)をしたら
「あそこの会社、資金繰り相当ヤバイんじゃない?」
ってことになりかねない。
そういうことを前提としていない社長さんは正直多いっす。
この基礎概念のところ、しっかりと覚えておいていただいて、はい、先週の資金繰りを見てみましょう、こういう感じですね。
あ、先週に問題を皆さんに差し上げているんだった。
これだこれ。
この問題を解きつつ、解説を加えていきましょうか、今日、和尚が申し上げたいことに対して。
①この社長さんに、この資金繰りショートをわかりやすく説明してあげてください。
シャチョー、そもそも
・売上と入金するの
・仕入と出金するの
全く、違うんですよ。小売業だったらほぼ同時に売上=入金になるけど、社長んとこは違うでしょ。ほら売上立っても暫くは入金ないじゃん。
今回、その売上が上がってから入金までの間に今回みたいに支払い期日が来ちゃったら、そりゃもう
「わや」
な状態で、入金はないわ、支払いはせなかんわ、えらいことですやんか?
(途中からどこの方言かわからんようになってきた)
②そして、この状況を打破するための方策を3つ示してください。
・銀行などからの借入(一番対外的に影響を与えない)
・販売先に先入金をしてもらう
・仕入先に支払いを待ってもらう
後者2つはあまりお奨めしません。
前者ひとつも、直前で「金貸してくれ!」と言うと、銀行員はすごーく嫌な顔をします。
③中小企業診断士の財務・会計、もしくは事例Ⅳにて勉強したとある諸表に、資金繰表は近似しています。さて近似している諸表は何でしょうか?
・キャッシュフロー計算書。
結局のところ、③の話に持っていきたかったのよね、この資金繰表というもの、実は
「CF計算書の先読み」
という解釈の仕方もあったりして。
となると、CF計算書も案外身近なものとなりうるのではないでしょうか。
次回は、この辺のお話をさらりとして、そこから財務諸表との関係性についてどっぷり解説を加えていくことにしましょうかね。
合掌。