2016年 05月 27日
資金不足は精神を蝕む
さて、また和尚です。
さっきのカブトビール、ほどよく回ってまいりまして、良い気分で筆を進めております。
さて、今日は資金繰り特別エッセイ(と言えるのか)最終回。
やっと、明日の土曜日にXレイにバトンを渡せるかと思うと、
もっと書きたい気持ちでいっぱいです!!!
(なら書けよ!という声は無視)
残念無念。
日曜日にはレバレッジドリースの話を書きますので、
今日までは、この資金繰りの話にお付き合いくださいまし。
さて。
一応の最終回の今日は
「資金繰りは精神を蝕む」
ということについて。
あのね、お金のはなしって、やはり日本人にはかなりシビアな話でね、
払わない奴、ってのは「罪人」みたいなイメージがこびりついてるの。
あ、誤解なきよう言っとくけど、和尚の知ってる限り、
・借金を返済しないくせにレクサス乗ってるシャチョー
・自分は破産して嫁さんに食わせてもらって、中の上くらいの生活している人
とか、イパーイいますよ。
でもね、でもね、その人たち、決して
「罪人ではない」
の。この法治国家日本では。約束の不履行をしただけの話で、民事上では損害賠償とかそのへんの問題はあるかもしれんけど、なにも後ろ指さされることはないのよ!
ま、今日はそういう人の話をしたいのではなく。
はい、今日はこういうお話をしましょう。和尚の年の離れた愚友のはなし。
実名出してやってもいいんだけど、そこはほら、もういい大人だし。
「和尚、相談に乗ってください。私仕事やめてからプーしてるんですけど・・・いろいろ請求が来てて、もう返済できないので、自己破産とか・・・」
「おまえさあ、いったいいまいくら借金、というか未払金あるの?」
「えーっと」
「とりあえず、大体でいいで、話してみい!」
「50万円くらい」
「えっ!!!」
このとき、本当にびっくりしましたよ。そのくらいで自分は責任とって・・・とか考えているのなら笑止!
でもさ、追い詰められて、そう考えているんだよね。
だから、私、というかこのブログ読んでて、カードとか複数使いすぎて、なにが何やらわからんようになっている人にアドバイスを。
①まず、自分の未払になっている借金、延滞になっているカードの支払いをもれなく書き出す。
②そのうち、一番期限延滞が長くなっているものから、電話をかけて、自分の支払える分だけを徐々に払っていきたいと思っていますが、いま収入がなくて払えません。ゆえに待ってもらえますか?と正直に言う。
(払えないから、とほっかむりしている人間は一番ムカつくということを和尚が言っておきましょう)
③で、支払いのことは忘れて就職活動に奔走する。
という流れをアドバイスして、見事再生しました。
翻って。
シャチョーさんもこの流れ、辿るんだよね。実際。
要は一番うるさい債権者からの催促を先に払っちゃうもんだから、本当に払わねばならない債務を後回しにしてえらいことになる、とか。
それならいいんだけど、債権者からの催促にノイローゼ気味になっちゃって、まともな営業活動もできず、余計に売上が落ちたり。
だからさ、正直に裸一貫になって、債権者に話してみる、というのを強くおすすめします。
債権者も、シャチョーに儲けて、返してもらわねば貸倒になるのだから、いやいやながらも待つしかないのだからね。
①資金繰りがわからないから、得体の知れないものと思って恐怖に感じる、
②もう一つ、教育面で、お金はきちんと払いましょう!しか教えられないから、払わない奴は罪人みたいな扱いと思い込んでしまう。
この①②を払拭すれば、ちょっと考えれば「払えません、ごめんなさい」と正直に言える債務者が一番強いことが、すぐにわかります。
そうして、営業活動に専心して、売上を上げて、待たしている債権者に払う。
こういう流れを早く作ってあげること、これも中小企業診断士に求められる資質ではないかとそう思うのであります。
合掌。
by dojonagoya
| 2016-05-27 12:00
| エッセイ