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【難易度予想】(中)

早い話、受験生を馬鹿にするな。
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9月も下旬、「2次」本試験まで1ヵ月を切ると、初学スト生も続々と合格実力Aに到達。そこで気づくのは誰もが似たり寄ったり同じこと。

考察:合格実力Aの手順
・聞かれたことに答える。
・答案は、読まれ易いよう人並みに。
・答案の基本は根拠の「抜き」。類推・推定する「フリ」も忘れずに。
・過去の事実や強み・弱み指摘のAB問題は、外さない。
・難解・意味不明なDランク問題で、時間ロスしない。
・勝負所Cランク問題は、思考を重ね、吟味の上で安全回答。


そんなの「知ってるよ」「当たり前だよ」。でも合格者の誰もが口を揃えるのが「事例の本質」。本質を一度知ると、試験ブログあの手この手の「ノウハウ」「オススメ」「お伝え」が、急に色褪せ、馬鹿らしく思える。いまだに、

最後まであきらめなければ必ず合格します!

・・なんてね。これで「助言」したつもりとは、人を小馬鹿にするにも程がある。


■試算:ブログ執筆者を再受験させると?■

一口に「合格実力」といえど、①毎年合格 ②2年に1度なら ③3年に一度なら、まで多種多様。

当試験の性質上、試験ブログの書き手をH28で再受験させると、一発合格するのはおよそ3~4人。「応援」クラスだとせいぜい2人。なんだ、読み手と変わらないじゃん。ブログに「応援して欲しい」「助言して欲しい」方はその前提で。

筆者でいえば、2年以上前の「2次」なら80%合格の自信があった。「Ⅳ」で+20点稼ぎ、「Ⅰ~Ⅲ」は55点安全答案書けば合格。だがH28「2次」の傾向変化は予測不能。どう頑張っても50%合格。

同様に、今の書き手を再受験させると、「1次」で2割、「2次」で5割が不合格。つまり0.8×0.5=0.4だから10人中4人が受かるかどうか。それ位やっかいな試験と覚悟を決める。


■予想:「模試」の出題予想はからっきし?■

試験ブログで稀に見かける「(1次)模試の問題が的中しました!」は何を意味?

荒れ放題の「1次」。「模試の出題予想が的中するかも」なんて、出題側・受験側の誰も思ってない。

だが稀に「私の場合、(1次)模試の問題が的中し、420点スレスレで合格!模試は複数校受けることをオススメします!!」なんて記事を見かける。これ嘘ではないが視野が狭い。

模試出題=本試験で出題かぶるのは「ABランク」。これは模試受験前に当然押さえておくもので、予想でも何でもない。「当試験、スレスレ狙いの勝負はしない」「受験校の予想なんて当たらない」。そう割り切ると覚悟が決まる。
※そもそも合格実力到達後の読み手に対し、「私の場合は・・、」などと身の上話をしたがる時点でOUT。


■観察:2年目Sランクは何やってる?■

H28「2次」の傾向変化は予想不能。では80%合格Sランク生は何をやってる?

うん、確かにこれは知っておきたい。さっそく観察。

観察結果:本試験1ヵ月前のSランク生の学習行動
・過去問から、答案でなく出題傾向を分析
(解答要求・制約条件・時制・得点可能性)
・模試など初見事例では、傾向分析に基づき、予定得点を意識して回答。
・生答案を相互採点し、得点予定通りか、失点や向上余地がないかの予実を把握。
・仲間の良い点をいい所取り。新たな向上仮説を持ち、次の初見事例に挑む。


要するに、やってることは「回答プロセスのモジュール化」
参考:モジュール化(情報システム用語辞典)
複雑で巨大なシステムやプロセスを設計・構成・管理するとき、全体を機能的なまとまりのある"モジュール"に要素分割すること。設計・製造時の擦り合わせ作業をできるだけ少なくするために構成要素(部品)の規格化・標準化を進め、その相互依存性を小さくすることをいう。
回答プロセスのモジュール化を進めると、もし一つが崩れても、他が支える。一般的な「読む」「考える」「書く」フレームでいえば、出題傾向変化が影響するのは主に「読む」。ここの持ち札増やしておくと、何かトラブルが起きても、「考える」「書く」は普段着の自分の実力。

もっともこの「読む」モジュールが難しい。解決選択肢のひとつが、
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これ、「全て型通りに処理せよ」ではなくって。「見慣れたパターンは思考ブレ排除・時間短縮の一挙両得」とし、「見慣れぬパターンは、現場対応の「自力で」考える」時間を確保。思考停止組には真似させないのであしからず。


■おまけ:回答編集ハウツー■

生答案の相互採点で、なぜ試験直前に実力急上昇?

2年、3年と「自分で」十分な実力を磨いた方に申し訳ないが、当試験、受験者4,600人中3,000~3,500人が最後は鼻差の団子レース(=正確にいえば「くじ引き」)

①最後は、全員が同じ模範解答を目指し、似たり寄ったり。
②答案で点差をつけようとすると、肩にヘンな力が入ってドボン。
③合格レベル生答案の互いの見せっこで、編集力は短期急上昇。
④誰もが知ってる「1次」用語を書けば、誰でも「診断士」っぽい回答。


例:ハウツー④について
→自分の回答プロセスを延々書くより、「モジュール化」とサラリ書く方が、それっぽい。

例:ハウツー③について
→冒頭の「馬鹿にするな」は、以下2通りに読める。わざとぼかして読み手の先入観で○つけさせるのも回答ハウツーのひとつ。
先入観①「馬鹿にする」な →相手を軽くみて侮る
先入観②「馬鹿に」するな→相手を思考停止に追いやる。
普通の解釈なら①。だがブログ書き手には、「受験生はバカであって欲しい」と心底願ってる奴が混じってるのは、先日示した通り。


■中編まとめ■
「2次」対策は、一度合格実力に達すると、(採点者でなく)出題者目線に切り替わり、「自分ならこう捻る」「ああ引っ掛ける」と仮説が始まる。で、この仮説スイッチを入れ損ねると、解答編集術や接続詞ばかりに目が行き、本質と異なる方向にサヨウナラ。

もっとも当試験、本質など追わずとも、2回3回受ければ一度は当たる。だから試験の勝ち方は、他人オススメでなく、自分で選べ。明日へと続き、ではまとめ。
・試験ブログには、「受験生を馬鹿にしている奴」「バカになってほしい奴」が混在。
・当試験、昨年合格者を再受験させると、良くて10人中4人、場合により2人だけが合格。
・2年目Sランク生は、「回答のモジュール化」を通じ、安定回答を高速量産。
・最後の競争は鼻差。国語回答ハウツーも、「馬鹿にしないで」ちゃんとやる。
byふうじん
オープンイノベーションでミライを変える。

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by dojonagoya | 2016-09-21 05:00 | 中小企業診断士試験

中小企業診断士一発合格道場からスピンアウトした6代目とその仲間たちのブログです。


by 中小企業診断士一発合格道場 6代目