2016年 11月 05日
【経営】スピテキ斜め読み#4
組織構造論はやたら難解
ここで頭に「?」マークを浮かべつつ、何か掴んだ時に、スト合格を目指すゲームが始まる。
■本題:重要度ミシュラン~#4日目■
回 | 章 | 論点 | 評価 | 一言で |
#4 | 1組織構造論 | 組織の概念と均衡条件 | ★☆☆ | |
組織構造の設計原理 | ★★★ | |||
分業システムとしての組織 | ☆☆☆ | |||
組織構造の形態 | ☆☆☆ | |||
官僚制組織と組織構造の動態化 | ★★☆ | |||
外部環境と組織 | ★★★ |
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第1章 組織構造論 | ||
❶組織の概念と均衡条件 | ||
1組織の概念 | B | |
2経営組織の成立条件 | ||
1共通目的 | A | |
2貢献意欲 | A | |
3コミュニケーション | A | |
3組織均衡と組織の存続 | ★重要1 | S |
4組織における意思決定 | ||
(1)意思決定の具体的プロセス | B | |
(2)極大化基準と満足化基準 | B | |
(3)制約された合理性に基づく人間行動 | B | |
❷組織構造の設計原理 | ||
1専門化の原則 | ★重要2a | S |
2権限責任一致の原則 | S | |
3統制範囲の原則(Span of control) | S | |
4命令統一性の原則 | S | |
5例外の原則 | S | |
1定型的意思決定 | ||
2非定型的意思決定 | ||
❸分業システムとしての組織 | ||
1機能(職能)分業 | B | |
2階層分業 | ||
1管理行動と作業行動 | ||
(1)経営者行動 | B | |
(2)管理者行動 | B | |
2作業行動 | B | |
❹組織構造の形態 | ||
1ラインとスタッフ | ||
1ライン | B | |
2スタッフ | B | |
2組織構造の一般形態 | ||
1機能(職能)別組織 | A | |
2事業部制組織 | ||
(1)事業部制組織の特徴 | A | |
(2)事業部分割の基準 | A | |
(3)移譲される権限の内容 | A | |
3カンパニー制 | A | |
4マトリックス組織 | A | |
5国際経営組織 | A | |
(1)製品の輸出による市場浸透戦略 | ||
(2)海外現地生産への移行 | ||
(3)国際事業部の設置 | ||
(4)世界的規模の事業部制組織への移行 | ||
(5)グローバル・マトリックスへの移行 | ||
❺官僚制組織と組織構造の動態化 | ||
1官僚制組織 | A | |
2官僚制の逆機能 | A | |
3組織構造の動態化 | ★重要2b | |
1組織構造のフラット化 | S | |
2プロジェクトチームやマトリックス組織 | S | |
3情報活用の高度化による組織の動態化 | S | |
4組織のライフサイクルモデル | ||
1起業者段階 | A | |
2共同体段階 | A | |
3公式化段階 | A | |
4精巧化段階 | A | |
❻外部環境と組織 | ||
1戦略と組織構造との関係 | ★重要3a | |
1組織形態の変遷 | S | |
2チャンドラーの命題 | S | |
2組織間関係論 | ★重要3b | |
1資源依存モデル | ||
(1)資源依存度の決定要因 | S | |
①資源の重要性 | ||
②外部組織が持つ、資源の配分と 使用法に対する自由裁量の程度 | ||
③資源コントロールの集中度 | ||
(2)資源依存関係のマネジメント | S | |
①多角化・代替的取引関係の開発 | ||
②折衝を通じての協調 | ||
③第三者機関による間接的な操作 | ||
2取引コストアプローチ | ||
(1)取引コストの内容 | A | |
(2)取引コストが上昇する要因 | A | |
(3)内部化と外部化の選択基準 | A | |
3組織構造のコンティンジェンシー理論 | ||
1バーンズ&ストーカー | A | |
2ウッドワード | B | |
3ローレンス&ローシュ | B | |
4環境の不確実性への対応 | ||
(1)スラック資源の創設 | A | |
(2)事業部制組織やプロジェクトチーム といった自己完結的組織単位の編成 | A | |
(3)横断的組織や水平関係の設計 | A | |
(4)組織の情報処理システムの改善 | A |
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■本題:一言メモ例~#4日目■
テキストは頭から順に読む。復習時は大事な所から飛ばし読む。
そこで当メモは、全ての論点順でなく、S→A→B→Cの順にまとめて掲載。
Sがなぜ重要・頻出か。B・C論点とは何者か?
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□S論点 頻出+理解=2次論点□
S論点とは「2次」でも問われる、つまり理解して使いこなす知識。しょっちゅう出てきて自然に覚え、覚えた後から理解に進む。
3組織均衡と組織の存続 ★重要1
→なぜ世の中は組織で成り立つのか。試験に出る出ないは別として、必ず知っておき役立つ知識。大事な所はテキストコピペ。
組織がその参加者に対して、継続的な参加を動機づけるのに十分な支払いを整えることに成功していること、すなわち組織が生存に必要な経営資源の獲得・利用に成功していること。誘因≧貢献。
組織構造の設計原理 ★重要2a
1専門化の原則
2権限責任一致の原則
3統制範囲の原則(Span of control)
4命令統一性の原則
5例外の原則(定型的⇔非定型的)
→組織構造には設計「原理」がある。試験はこの「原理」に沿って出題するため、「原理」に反した解答はダメ。だから「原理」は最低覚える、できれば理解しないとダメ。
組織構造の動態化 ★重要2b
1組織構造のフラット化
2プロジェクトチームやマトリックス組織の導入
3情報活用の高度化による組織の動態化
→1次「経営」、また2次「事例Ⅰ」の出題では、問われる企業に何か組織上の問題。そこをズバリ解決提案するのが診断士。提案自体への配点は少ないが、少なくとも答えを知っておかないと現状分析も的外れ。
戦略と組織構造との関係 ★重要3a
1組織形態の変遷
2チャンドラーの命題
→「組織は戦略に従う」。だが組織が官僚化すると「戦略が組織に従い始める」。そこが解決提案チャンス。冒頭に挙げた通り、「組織構造論」は①前提(均衡)→②設計原理→③組織の動態化の3段階。それで水戸黄門の印籠の如く、周囲が平身低頭。
1資源依存モデル ★重要3b
(1)資源依存度の決定要因
(2)資源依存関係のマネジメント
→組織が継続成立するため、必要な外部資源をどう調達するかにより組織構造を決めるとする考え方。「1次」「2次」を通じ重要頻出。理屈というより過去問を通じケースで理解。
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□A論点~頻出+暗記□
A論点とは、「2次」で直接問われることは少ないが、確実に知識を覚えておく論点。単語カードや語呂合わせなど、暗記テクニックも併用。
経営組織の成立条件
1共通目的
2貢献意欲
3コミュニケーション
→バーナードによる組織成立の3要件。ここから外人顔シリーズ開始。
Chester Irving Barnard
1886-1961
米国電話会社の社長、経営学者
組織構造の一般形態
1機能(職能)別組織
→いわゆる普通の会社
2事業部制組織
(1)事業部制組織の特徴
(2)事業部分割の基準
(3)移譲される権限の内容
→会社が成長すると分割して権限移譲。一般に投資権限を与えて「事業部」。「財務」知識でコンボ。
3カンパニー制
→一つの会社のまま、権限移譲を進める。最近ではカンパニー制でなく分社化+持ち株会社。
4マトリックス組織
→機能別に人材育成しながら、事業変化に素早く対応しようとするとこうなる、良くある。キーワード「ワンマンツーボス」で完璧。
5国際経営組織
(1)製品の輸出による市場浸透戦略
(2)海外現地生産への移行
(3)国際事業部の設置
(4)世界的規模の事業部制組織への移行
(5)グローバル・マトリックスへの移行
→国際対応が進化する歴史。キーワード「グローバル・マトリックス」で完璧。これも「ワンマンツーボス」。
官僚制組織と組織構造の動態化
1官僚制組織
2官僚制の逆機能
→組織を作ると安定化が始まる。すると組織をぶっこわす。ただ壊す前にそのメリ・デメをちゃんと押さえてから。
組織のライフサイクルモデル
1起業者段階
2共同体段階
3公式化段階
4精巧化段階
→大事そうだがあまり出ない。念のため用語をしっかり暗記。
2取引コストアプローチ
(1)取引コストの内容
(2)取引コストが上昇する要因
(3)内部化と外部化の選択基準
→取引コストが低ければ外部化OK。あまり使わないが1マーク出た時慌てない様、しっかり暗記。
組織構造のコンティンジェンシー理論
1バーンズ&ストーカー
2ウッドワード
3ローレンス&ローシュ
→1960年代にイギリス、ついで米国で発展した環境と組織に関する研究。言ってる内容は今や当り前。面構えと名前が一致すればOK。
環境の不確実性への対応
(1)スラック資源の創設
(2)事業部制組織やプロジェクトチームといった自己完結的組織単位の編成
(3)横断的組織や水平関係の設計
(4)組織の情報処理システムの改善
→この先環境変化が予想されるときの事前準備。意外とストレートに聞かれることがあるので、この手の知識はネタ帳に整理しておく。
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□B論点~理解論点□
B論点とはいわゆる日経新聞レベルの基礎知識。知識を覚えるというより、他の論点とのつながりや知識の使われ方を学ぶ。
1組織の概念
→テキストの最初の章は用語の定義になりがち。さらっと目を通す。
組織における意思決定
(1)意思決定の具体的プロセス
(2)極大化基準と満足化基準
(3)制約された合理性に基づく人間行動
→極大化基準=経済人モデル=理論上の理想を追求。満足化基準=経営人モデル=まぁそこそこ合理的。まず出ない。
分業システムとしての組織
1機能(職能)分業
(1)経営者行動
(2)管理者行動
2作業行動
1ライン
2スタッフ
→当り前の用語の定義。暗記すら不要。
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□C論点~おまけ論点□
C論点とは、他論点とつながらず独立したおまけ。日経新聞レベルの社会常識として知っておく。
該当なし
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- それは「2次」筆記試験回答に使う知識だからであり、
- ここを暗記で済まそうとするから多年度化(「2次」で何度も落ちる)。
- 相手の話を100%「以上」理解すること。
・「組織構造の設計原理」等、Sランクは重要頻出。まず用語暗記し、過去問で理解が王道。
・A、またはBランクになると重要度が大きく下がる。無理に理解よりも確実暗記で。
・受験過年度化は「理解すべき所を暗記」が理由。「合格ノウハウ」を反面教師にスト合格。