2017年 01月 17日
【経済】スピテキ斜め読み #2消費者行動
朝イチでクリック(投票)→ランクUP→1次記事に注目→競争原理で質向上。今年も当面実験中。
スト生は「経済」を得意化して荒稼ぎ?
それは確かにそうだけど。「経済」を学び、単純モデル化やグラフの動き、はたまた仮定に仮説と「脳」力を鍛えると、そんなインチキ論理を容易に看破。
スト合格者=「経済」以外に「財務」「運営」も当然得意。
「経済」が得意⇔スト合格のしやすさは、別な話。
だがどっこい。「経済」が「2次」で問われないからと、手を抜くべきかとも別問題。
- 複雑な物事に対し、モデルや仮定、グラフで単純化し、新たな仮説を立てる。
- 新たな仮説に議論や論争。否定されなければ正であり、あわよくばノーベル賞。
- 理屈や理論で「脳」力開発。ノウハウ解き方暗記に夢中な過年度生と綺麗に差別化。
「経済」が得意→短期合格とは言わないが、
「経済」が不得意→思考の論理性を欠き混沌→受験過年度化。
■おまけ:科目別標準学習時間■
通学生の「1次」対策の標準は、20h/週×40週=800h。これを科目別に展開。
スト合格層=上位5%は、7月1次模試を本番「として」420点超え目指し、周囲より1ヶ月早く学習行動。でもそれごく少数。通学生の大多数は5月完成答練で蒼ざめ、そこから尻に火が付く。両者で何がどう違うかを示すのが下図。
基本講義 コマ数 | 基本講義 標準時間h | 直前期 標準時間h | 最直前期 標準時間h | 計 h | |
---|---|---|---|---|---|
経営 | 9 | 90 | 20 | 10 | 120 |
財務 | 11 | 110 | 20 | 10 | 140 |
運営 | 8 | 80 | 20 | 10 | 110 |
経済 | 9 | 90 | 20 | 10 | 120 |
情報 | 7 | 70 | 20 | 20 | 110 |
法務 | 7 | 70 | 20 | 20 | 110 |
中小 | 5 | 50 | 20 | 20 | 90 |
標準計 | 560 | 140 | 100 | 800 | |
実際 | 少な目 | ほどほど | もっと多い | ||
- 5~7月は緊張感により学習効率↑。
- 7科目平行学習+「その時は別にやることがある」。基本講義学習の先送りはリスク。
- 4月までINPUT、5月からOUTPUTでは甘い。基本講義で両方こなし答練80点。
- 5月から「経済」に費やす時間はない。今から週20h計90hで会得する知識が勝負。
- この時、受け身でポカン⇔予習派(過去問予習含む)では、講義の理解力で大差。
個人営業指導には、「1日10h!」「週30h!」など前近代的な精神論もあるけれど。
「1次」暗記は、脳の記憶メカニズムを意識し、長期・継続・分散学習。
「2次」では出題傾向変化を見越し、傾聴+国語力+現場対応スピード感。
くらいは言わないと、「働き方改革」で意識が変わった社会人から見下(みくだ)されるリスク。
では「苦節幾年賭してでも、最後まであきらめず受験し続ける」を選んだ方を除き。自分の合格所要年数を占うため、今日の#2消費者行動の理解に挑戦。
今週5日間は12月連投分のコピペ
■論点ミシュラン:S~Cランク■
#2では、消費者行動を分析。S、Aだらけの重要論点
章 | 節 | 項目 | ランク |
---|---|---|---|
§2 消費者行動の分析 | |||
1⃣効用関数 | ①効用と選好 | S | |
②効用関数 | |||
1効用関数 | S | ||
2限界効用 | S | ||
③無差別曲線 | |||
1無差別曲線 | S | ||
2無差別曲線の形状 | S | ||
3無差別曲線は交わらない | S | ||
④限界代替率 | |||
1限界代替率 | |||
1)限界代替率の定義 | S | ||
2)限界代替率の例と解釈 | S | ||
2限界代替率=無差別曲線への接線の傾き | S | ||
3限界代替率逓減 | |||
1)限界代替率逓減 | S | ||
2)限界代替率逓減の解釈 | S | ||
2⃣予算制約 | ①予算制約線と予算集合 | ||
1例 | S | ||
2予算制約線 | S | ||
3予算制約線のシフト | |||
1)Pxの上昇の効果 | S | ||
2)Pyの上昇の効果 | S | ||
3)所得mの上昇の効果 | S | ||
3⃣効用の最大化 | ①最適消費点 | ||
1無差別曲線と予算制約線が接するのが最適消費点 | S | ||
2最適な消費点では「限界代替率=財の価格比」が成立 | S | ||
4⃣需要関数 | ①個人の需要関数 | S | |
②市場全体の需要曲線 | S | ||
5⃣需要の所得弾力性 | ①需要の所得弾力性 | A | |
②上級財、下級財、中立財 | A | ||
③所得消費曲線 | A | ||
6⃣需要の価格弾力性 | ①需要の価格弾力性 | ||
1需要の価格弾力性 | A | ||
2需要曲線の形状と需要の価格弾力性 | A | ||
②代替財と補完財 | A | ||
③ギッフェン財 | A | ||
7⃣所得効果と代替効果 | ①スルツキー分解 | ||
1価格効果 | S | ||
2代替効果 | S | ||
3所得効果 | S | ||
4代替効果、所得効果の図示 | |||
1)代替効果の図示 | S | ||
2)所得効果の図示 | S | ||
5代替効果と所得効果の方向 | |||
1)代替効果 | S | ||
2)所得効果の図示 | S | ||
②ギッフェン財 | A | ||
8⃣期待効用仮説 | ①危険回避的、危険愛好的 | A | |
②期待効用仮説 | |||
1基本的な考え方 | A | ||
2確実性等価とリスク・プレミアムの算出 | A | ||
■斜め読み=論点別一口メモ■
「聞いてわかったつもり」より、「自分なりの理解」を一口メモ。
「講義を聞いてわかったつもり」。でも問題集解いて「あれ、なんだったっけ?」 そんな時は、
すぐテキストに戻るより、自分の一口メモをまず見直すことで効率UP。
★★★Sランク
講義で理解、次いで復習で自分なりの理解に落とし込む重要論点。多様な問われ方に「なぜそうなのか」「するとどうなるか」と原因・因果で考え、養った論理的思考力で競争優位。
①効用と選好
選好とは消費者の好み。その好みの満足度を表すのが効用関数。「選好」「効用」「推移性」なんて単語が口をついてスラスラ出るのが診断士の入門編。
②効用関数
1効用関数
2限界効用
居酒屋で乾杯のビールを一杯。では次の注文をビール・ヤキトリのどちらを「選好」すると「効用(満足度)」が高まるかの場合分けを数字で表す。ここで推移性の前提に注意。
③無差別曲線
1無差別曲線
2無差別曲線の形状
3無差別曲線は交わらない
ビールとヤキトリ、2財の組み合わせは無数にある。このとき、推移性・単調性の前提で同じ効用を得られる組み合わせをグラフ上で結ぶと、地図の等高線のような「無差別曲線」を得る。
また、無差別曲線は交わらない。だって等高線が交わる地図はないでしょ。
④限界代替率
1限界代替率
1)限界代替率の定義
2)限界代替率の例と解釈
2限界代替率=無差別曲線への接線の傾き
3限界代替率逓減
1)限界代替率逓減
2)限界代替率逓減の解釈
いろいろ書いてあるが、「限界」ときたら、接線の傾きの話。
①予算制約線と予算集合
1例
2予算制約線
3予算制約線のシフト
1)Pxの上昇の効果
2)Pyの上昇の効果
3)所得mの上昇の効果
2番目の役者が「予算制約線」。先ほどの無差別曲線と同じxy2軸グラフ上に、「予算集合」=今手持ちのカネで買える範囲を示す。
3効用最大化
①最適消費点
1無差別曲線と予算制約線が接するのが最適消費点
まさにその通り。一般に、同じカネ出すならビールだけ飲む、ヤキトリだけ食べるより、ビールとヤキトリでチビリチビリやるのがお買い得。
2最適な消費点では「限界代替率=財の価格比」が成立
限界代替率=接線の傾きを示す理屈。暗記で可。
4需要関数
①個人の需要関数
今日のハイライトが需要関数。「経済学」では、グラフがなにか怪しげな動きをする時が重要点。さっきまではxy2財の話だが、
- yを固定し、x財の価格だけ動かす。
- すると予算制約線と無差別曲線が動く→価格次第で最適消費点が動く。
- グラフの軸をxとpに入れ替えると、右下がりの需要曲線が得られる。
この話の流れを自分なりに文章化。電車の中でぶつぶつ2~3回繰り返すと頭に残る。周囲に多少怪しまれても気にしない。
②市場全体の需要曲線
おまけ程度でついでに。
7所得効果と代替効果
①スルツキー分解
1価格効果
2代替効果
3所得効果
4代替効果、所得効果の図示
1)代替効果の図示
2)所得効果の図示
5代替効果と所得効果の方向
1)代替効果
2)所得効果の図示
スルツキー分解も年1~2マーク出る最重要論点。問題集を解いて覚える。
★★☆Aランク
講義、またはテキスト通りに理解する論点。学習上はS~Aを一筆書きに順序立てて押さえるが、試験上は深く聞かれないので、迷った時はWebを聴き直す。
5需要の所得弾力性
①需要の所得弾力性
所得弾力性は重要ながら、供給曲線+需要曲線の本題から外れるので、ランクを一つ落とす。「弾力性」は問題集を解きながら後でまとめて理解する。
②上級財、下級財、中立財
③所得消費曲線
所得の影響=ヤキトリ屋にやってきたのがお金持ちかそうでないかで注文が変わるのでは?の議論をするための前フリ知識。まず用語としてしっかり暗記。
①需要の価格弾力性
1需要の価格弾力性
2需要曲線の形状と需要の価格弾力性
②代替財と補完財
③ギッフェン財
計算式を見ても頭に入らないときは。簿記と同様、問題集を解いて体得。毎年出るのはそれだけ重要な論点を、体得してない奴がいる証し。
7所得効果と代替効果
②ギッフェン財
ギッフェン財ときたらジャガイモの話。Wikipediaが良いまとめ。
8期待効用仮説
①危険回避的、危険愛好的
②期待効用仮説
1基本的な考え方
2確実性等価とリスク・プレミアムの算出
危険回避的⇔危険愛好的な人の2つのグラフ。むしろ「財務」ファイナンスで問われるので、講師の話を聴いておく。
★☆☆Bランク
該当なし
☆☆☆Cランク
該当なし
■今日のまとめ■
「経済」2コマ目、消費者行動は、ヤキトリ?ビール?と頭に「?」マークだらけの周囲を尻目に、スルツキー分解、弾力性概念と過去問頻出論点をスラスラ当てる。
それが自ら予習をしてきた⇔受験校のセールストークを鵜呑みにし予習レスで講義に来ちゃったかの違い。そう気づくと、
今の自分の学習行動が正しいか否か。
居酒屋で次の注文をビールにするかヤキトリにするか。
これを自分で自分に正しく説明できる。そう納得すると腹を決め、
- 養成答練80点
- 5月~完成答練70点
- 7月1次模試420点(平均60点)
を「スト合格ペース」と察して行動開始。常に言うけど「過年度組と一緒にするな」。ではまとめ。
・スト合格者は「経済」を得意化。でも得意→合格でなく、不得意→過年度化が実態。
・「1次」の標準学習時間は40週800h。この「予算制約」下では「経済」は上限120h。
・#2消費者行動では、効用関数→予算制約→効用最大化→所得/代替効果を一気に理解。
・残るAランク、弾力性概念、期待効用仮説も出題濃厚。ここは理解でガッツリ稼ぐ。
・「1次」の標準学習時間は40週800h。この「予算制約」下では「経済」は上限120h。
・#2消費者行動では、効用関数→予算制約→効用最大化→所得/代替効果を一気に理解。
・残るAランク、弾力性概念、期待効用仮説も出題濃厚。ここは理解でガッツリ稼ぐ。
by dojonagoya
| 2017-01-17 06:18
| 中小企業診断士試験