人気ブログランキング |

タグ:うみの ( 7 ) タグの人気記事

長らくご無沙汰しております。6代目のうみのです。

すみません。正直なところを申し上げますと、もう受験生向けブログは書く予定がありませんでしたし(別のところで診断士試験関係での執筆はひっそりとやっております)、ここ最近に至っては読むことすらしておりませんでしたが(本当にすみません)、岡崎氏がFacebook上でシェアしてくれたことがきっかけでここを久しぶりに覗いてみたところ、私などの記事を好んでくださっていた方がいたということにそれが例えone of themとは言え驚きを隠せず、さらに言えば、待ってくださっている方がおられるのに何も書かないのは女がすたると思いまして、久々にこうして記事を勢いだけで書かせていただきます。もう一度述べますが、引退したつもりの人間が勢いだけで書く記事であるため、レギュラー執筆陣のような試験に即役立つ実用的な内容は今さら書けるはずもありませんので、ふわっとゆるっとしたことをだらっと書くのみですが、それでももしよろしければお付き合いいただければ嬉しく思います。

いきなり開陳しますが、今、6代目として書いていた時のことを思うと、ずいぶんと未熟なことを書き連ねていたなと思います。(それは今の自分から見てのことなので、当時はもちろん自分なりに言葉を尽くして書いていたつもりですが)
その未熟さについて最も象徴的なのは「本質」なんて言葉を、いみじくも社会科学を専攻していた人間が軽々しく使っていたところですね。ああ恥ずかしい。本質なんてものは自然科学の領域でもない限り、きわめて主観的な範疇での定義に過ぎず、蓋然性も再現性も限りなく曖昧なものであるので、読んでくださる方に向けての誠実さを著しく欠いていたと思います。まあ、そういう前提でもちろん書いてはいたのですが、言葉足らずだったなと。申し訳ありません。
つまり何が言いたいかというと、ある人から見れば「本質論」でも別の人から見れば「ノウハウ論」に過ぎないことも往々にしてあるということ、本質(自分にとっての最適解)とは自らの言葉で定義するよりほかにないのであって書き手の定義に惑わされてはならない、ということを反省を以ってお伝えする次第です。自分の言葉なんて所詮自分のものでしかありませんので、読んでくださる側も「自分のもの」としてもらえるものだけもらっていただければと思います。

まあ一年も経って少しは自分の未熟さを自覚するくらいには僅かながら前進していると思いたいのですが、実際に、診断士という資格を得たことがきっかけで色々と転機を得まして(まだ具体的には書けないのですが、比較的大きな転機にも恵まれました)、「立場が人をつくる(育てる)」ということを最近は改めてよく思います。


受験生の皆さんは、診断士になってどんなことをしてみたいですか?
私の場合は、診断士という立場になったことによって診断士とは全く違う「やりたいこと」を明確にしたのですが(それを診断士に大きくつなげるのは5~10年後くらいかな、と思っています)、自分が今置かれている立場からどれだけのものを汲み取れるかが、次のステージに進めるかどうかの分水嶺そのものだなと思います。

私は診断士となって数多くの人と出会うことで、診断士試験は、単純に知識や資格を得るという単純なものでもないな、と改めて思うようになりました。
受験生という立場からどれだけのことを学べているか、という経験の深さが、診断士という次のステージの方向性に少なからず影響します。それは、診断士という立場においてもまた同様です。その先もその先も。常にその延長でしかないのですね。
今の立場からどれだけのことを汲み取れるか。そして、自分の言動でどれだけそれを説明或いは証明できるか。
資格なんてものはただの肩書に過ぎず、自分の人生を価値あるものにしてくれるのは、その言動をおいて他にない、と私は思います。

そして、何かから意味を豊かに汲み取ろうとするとき、自分の中のエネルギー資源をどう使うかがとても大事になります。
エネルギーが無限だという人間は非常に稀で、エネルギーを安定して自己供給することは多くの人にとって困難です。
やらなくてはならないとわかっていても勉強する気力が湧いてこないとか、机に向かい続けることが辛いとか、つい寝てしまうという悩みを持つ方も多いでしょう。
あるいは、診断士になってから色々とやりたいことはあるけれど、なかなか行動に移せないとか。
どのようにすれば自分の中にエネルギーが湧いてくるかを分析することは大事ですね。
ついでに言えば、受験勉強中はどうしてもネガティブな感情(不安や自信のなさや懐疑)に支配されがちなものですが、これも立派なエネルギーです。
無論、試験当日においてはネガティブな思考の癖を正すセルフコントロールができたほうが良いと思いますが、そもそも自らに対してのネガティブな視点=批評性を持つということはとても大事で、自らへの批評性をもってして人は大きく成長できるものだと思いますし、それが、診断士としてやりたいことに優先順位をつける判断基準や、あるいは社長と接するときの「傾聴力」「共感力」「説得力」のすべてにつながっていくからです。人を批判しているエネルギーがあったら私は自分自身こそを批判したいと思います。

自己への批評性を磨くという点では、私はよくやるのですが、嫌いなことから学ぶ、というやり方もひとつですね。
なぜ自分はそれが嫌いなのだろう?と考えることで、自分の哲学…大事にしたい価値観やスタンスが明確になります。
何が嫌いかを深く知ることによって、何が好きかで自分を語れるようになります。
あとはそれを生かせるフィールド(それを必要としてくれる場所や、それに共感してくれる仲間)を探すだけです。診断士になっていようといまいと(どうせ診断士になったら同じような壁にぶつかりますので)。
わけても、同じ哲学を持つ仲間を見つけるということはとても大事だと思います。
一人でできることなんて限られてますからね(せいぜいこうして文章を書くぐらいです)。

つまり何が言いたいか。
自分がどういう立場にあって、その立場からどう成長できるのかを改めて考えてみると、診断士になる前でも、やれることは有り余るほどありますし、むしろ受験生という立場だからこそ成長できる要素は少なくありません。自分に対する批評性が最も高まりやすい立場ですから。
社会人になってから学生を見ると、とても貴重な時間を生きていると思いますよね。それと同じく、きっと診断士になった未来のあなたが今の受験生のあなたを見ると、その姿をとても眩しく感じているはずです。
なので、合格に執着しつつ、受験生という立場から学べることを学びきってください。
それがあなたを次のステージに連れて行ってくれるはずです。
先に診断士になった人よりも充実したステージから、診断士としての日々を始められるかもしれません。いや、実際にそういうことがあるからうかうかしていられません。
私も受験生の皆さんに後れを取らないよう、自分の持ち味を生かせるフィールドで頑張ります。

では、またいつかどこかで。

by dojonagoya | 2016-11-13 01:38 | エッセイ | Comments(0)

こんにちは。うみのです。

すっかりこちらのブログではご無沙汰しておりました。

最近は何をしているかと言いますと、診断士としての仕事はお誘いいただいたものをちょこちょことやりつつ、趣味活動に軸足を置いてのんびりと生きております。
どうでもいいですが、最近のマイブームは真田丸です。三谷幸喜は本当に、単純な善悪というもののない世界を書かせたら天才だなー、戦国時代を描くのにこれ以上の劇作家はなかなかいないのではないかと思います。


昨年は診断士一年目ということで色々な出逢いの機会をいただいたりいくつかの案件に参加させていただいたりしていたのですが、もともと人に会うのが大の苦手なので、今くらいのペースが自分にとってはとても楽です。
このまま人里離れた山野に身を引いて、縁側でお茶をすする隠居生活を過ごしたいなどという気持ちがますます強く…
そんなどうでもいい前置きはこれくらいにしておいて、ずっと書かないでいるとこれはこれで怠惰に飲まれてしまいそうなので久々に書きます。


先日、おとから「空色プロジェクト」の報告がありましたが、私もこの記念すべき初案件にメンバーとして関わらせてもらいました。
ECサイトの専門家の知見やECサイト運営にあたってのリアルな課題に触れることができ、非常に良い経験となりました。


その案件が終わった後、おと氏と少し話をしていたことがなかなか面白く、これは診断実務のみならず診断士試験にもつながるものがあると考えたので、今回はそんなことを書きたいと思います。


皆さんは、診断実務の中で一番大事なことってなんだと思われますか?

経営全般の知識?
社長の想いに寄り添うマインド?

もちろんそれらも重要だと思いますが、もう少し実務的なレイヤーで言うと、「ヒアリング力」だと私は思っています。
それは単に「よく話を聞く」ということだけではなく、診断先が本当に抱えている課題は何なのか、を引き出す力です。
おとはこれを「ファシリテーション」と表現していましたが、社長や一緒に案件を進めるメンバーの意見を引き出したり合意形成に導くためのコミュニケーションが、診断の質や満足度を高めるうえでの要になるのですね。


手前味噌になってしまい恐縮ですが、私はディレクターという仕事柄、顧客の言葉から課題を発見してゴールを設定し、顧客と合意形成するのがけっこう…かなり得意です。
今までの社会人人生で上げた売上のほとんどは、このスキルによるものだと自負しております。
これは、これまで数々のコンペに参加して「顧客が本当に欲しいものはこれだったのか!」というような局面を勝ちでも負けでも数多く経験したり、プロジェクトメンバーの士気を高めつつチームをまとめていくという役割を通してちまちまと磨いていった勘所のようなものなので、全てを明文化するのはなかなか大変なのですが、その中でもエッセンスと思えることが3つほどあるので、それをご紹介します。



①オリエンの言葉を鵜呑みにしない。

スティーブ・ジョブズ曰く、

“You can’t just ask customers what they want and then try to give that to them.(消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない)”

“A lot of times, people don’t know what they want until you show it to them.(多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ)”

これは本当にマーケティングの真髄を突いているなあと私は思うのですが、相手が言葉にできることがすべてではない、ということをいかなるときも忘れるべきではないと思います。

マーケティング用語ではよく「ターゲットインサイト」などと言ったりしますが、明文化されていない部分にこそ課題の本質や、顧客が本当に欲しいものが眠っていることが往々にしてあります。
こちらが質問を工夫しないうちに与えてもらえる言葉だけに頼ってしまうと、いざ診断結果を持って行ったときに、「?」と首を傾げられる可能性が高くなります。
私もこれを若いときにかなり経験して、まさに「質問する側こそが試されている」のだと実感しました。

IT業界でよく使われるこの絵はそのむずかしさを象徴的に表していますね。
a0354838_16140408.gif

これって普段のコミュニケーションにも言えますよね。
人の真意なんて、簡単に表に出てこないものです。


その前提に立って、「顧客はああ言っていたけれど、本当のところはどうなんだろう?」を探るために必要な視点と私が考えるのが2つめ。


②“Why?”と“So What?”で考える。

これは2次試験でよく言われることと一緒ですね。
要は、「なぜ?(根拠)」と「だから何なの?(因果)」を明確にするということです。
私は人と会話するとき、「この人はなぜこういうことを言っているのだろう?」「それってつまりどういうことを言いたいのだろう?」を常に心の隅っこで考えています。
「なぜそういう考えを持つに至ったのか?この人の意思や判断、価値基準や優先順位を形成している要因はなんだろうか?」「この人が真に望んでいることは何だろうか?」を推量し仮説を立てることで、「本当のところ」を掘り当てる道筋となる顧客への「問い」を探ります。
本当のヒアリングは、この「問い」を持つところから始まるといっても過言ではないと私は考えています。


そのうえで、最終的に顧客に解決策を提案するときに最も重要と私が考えるのが3つめ。

③顧客の気づいていない強みを示す。

「プレゼンは、プレゼント」というのはよく言われる言葉ですが、これは駄洒落ではなく本当にそうだと私は思います。
なぜわざわざ外部の人間にお金を払って診断を求めるのかというと、自社の気づいていないことを指摘してほしいからに他なりません。
顧客自身では気づかない、あるいは薄々思っているけど確証が持てない、顧客のポジショニングとSWOTを根拠を伴って見える化した時の喜ばれようや、顧客が自信を持ち直してくれる姿を見るのは、コンサルの醍醐味ではないかな、と私は思います。


これらの視点は本業のみならず診断士の活動の中でもけっこう役立つなあ、と診断士一年目を経て感じました。

診断士試験でも、「社長の想いをきちんとヒアリングできているか?」という疑いを持って与件文に取り組むことは「正しく読み取る力」につながりますし、「Why?」と「So What?」の視点を持つことは「わかりやすく書く力」の土台となります。
そして顧客の強みを見出すことは、その企業の進むべき道を明らかにして助言を行ううえでの指針となります。


ところで、③の顧客の強みをどのように見つけるのかと言うとこれも私の得意分野なのですが(広告って、顧客の「いいところ探し」をするのが仕事みたいなものなので)、このへんはまた書く機会があれば。


本日はそんなところで、また。


by dojonagoya | 2016-06-23 16:23 | 空色プロジェクト | Comments(0)
こんにちは。うみのです。

和尚とXレイがそれぞれのシャープな知見を生かして試験に有益な財務&経済記事を書き、
おとがその実務能力やネットワークを生かして発起した「空色プロジェクト」に関する洋々たる記事を書く一方で、
私はゆるわだ担当としてやっていきたい所存です。

先日、東京の診断士協会による新歓イベント「スプリング・フォーラム」が行われ(私は実行委員&自分の所属しているマスターコースの勧誘メンバーとして会場内をふらふらしておりました)、また、他地域の協会でも類似のイベントが次々と開かれ、診断士一年生の皆様におかれましては、いよいよここからがスタートラインだと気持ちを新たにしておられるかと思います。
そう、これからの一年は、診断士としてのネットワークを広げる機会がたくさん待ち受けています。

いろいろありすぎて何から参加していいのか分からないという方もいらっしゃるかと思います。
チャレンジしてみたいことがたくさんあるのならばとりあえず片っ端から飛び込んでみるのが良いでしょうし、
何を選ぶべきなのかよくわからないのならば、色々な先輩方に話を聞いてみるのが良いのではないかと思います。

そんな有為多望たる船出に対していきなり現実的なことを書いてしまいますが、
いずれにしても、一年後には、一年目にやったことの「棚卸」をする機会が高い確率で訪れます。

というのも、診断士二年目に入ってくると、同期の中でも少しずつ、それぞれに進む道が分岐していくからです。
(合格前から進みたい道を決めていた人はそれこそ一年目から、ですが)

二年目からが本当の勝負とか、真価が問われるとか言われることもあります。

そうなると一年目にどんな活動をしたのか、そこから得られた気づきや成果は何であり、
それをどのように二年目のステップにつなげるのか、ということが否応なしに考えるべきテーマとして浮上してくるかと思います。

数か月前までまさにそのテーマに直面していた二年目として思うのは、
大事なのは交換した名刺の数とか、参加したイベントや研究会の数、どんな実務を紹介してもらえたか、ポイントが何点貯まったかなどではなくて(いや、ポイントは別の意味で大事ですが・・・)、
そこからどのような意味を汲み取り、その結果として何を選び取るかなんですよね。

そこに、自分が診断士と言う資格を用いて何を与えたいのか、何を得たいのか、の答えがあるはずなんです。

そして、何かを選び取るときに常に前提として置いておかなければならないのは、
全てを満たす100%の選択肢なんてないということです。
何かを手に入れるなら、何かを受け入れなくてはならない。

それは組織勤めでも独立するのでも同じですね。

私はよく友人から転職や起業の相談を受けるのですが、どうしていいか分からない時やいくつかの選択肢の中で迷っている時はだいたい、その優先順位が不明確だったりします。

たとえば私の場合は、「自分が楽しいと感じられるかどうか」が主な行動原理なので、こんな基準で取捨選択します。

●自分はその中にいたいのか? その中にいる自分は好きな自分か?
●その中に10年間居続けた未来の自分はどうなっていると想像できるか?
●それをやっている時、自分は心から楽しめているか?
●それをやることで、自分が社会に提供したい価値につながっているという実感があるか?

昨年一年間の活動を通して色々なギャップに悩んだこともありましたが、「最終的に自分が帰りたい場所」は実はすでに分かっているということを再確認するための一年だったなと思います。
敢えて違う選択肢を選んでみたことで「やっぱり違うな」と心の芯から納得できたので、その意味では無駄ではない一年間でした。

本当に好きで大事と思えるものだけの近くにいようと決めたことでずいぶんと気持ちが楽になりましたし、診断士とは全く違う新たなことにチャレンジする余裕ができました。

(別に診断士活動を放棄するという事ではありませんが、それが全てではないし、自分の強みや一番好きなこととうまくシナジー効果を生み出せれば良いなと思っています)


よく診断士間で、本業や家庭との両立や複数の実務案件のプロマネに追われている時の対処法としてタイムマネジメントやタスク管理に関するノウハウをよく耳にしますが、私はそういうテクニカルなこと以前に、本当に大事なことは「自分の意志で選び取るという覚悟」なんじゃないかなと思っています。

「成果」は「覚悟」とのバーター。
「問い」を持つ者だけが「答え」に行きつくことができる。

この春から診断士となった皆さんにとって、実り多き一年目でありますように。



by dojonagoya | 2016-04-20 14:09 | 中小企業診断士の生きざま | Comments(0)
こんにちは、うみのです。

遅くなりましたが、和尚からお題をいただいていた、名古屋実務従事レポートです。


まず最初にお断りしておきたいのが、


「和尚~。わたしさあ、一発合格道場のメンバ全員と会ってcompleteしておきたいと思うわけ。既にわたしを含めて12名は面通しをしているけど、あと一人札幌在住のXレイだけ、会ってないのよ~、なんとかならんかしら?」


こんなこと一言も言っていない、ということです。

人それぞれにものの見方はありますし基本的には何を書くのも自由と思うのですが、嘘は良くない、と思うのですよね。

まあそれは言い過ぎとしても、冗談の線引きは大事ですね、という教訓を私自身も得た次第です。


実際のいきさつとしては、名古屋の実務従事にXレイさんをお呼びしているので、リーダーも来ませんか、という和尚からのお誘いでした。

思えば6代目として活動していた時は、12月の口述セミナーを除き、東京の春・夏セミナーのPMを担当していたため、大阪~東京を何度か行き来しておりましたが、和尚・なご氏のホームである名古屋には何度となく乞われつつも一度も途中下車しませんでした。

そんなこともあって一度くらいは名古屋に行きたいものだと考えていたことと、何よりも6代目のメンバ同士で実務従事に携わる、という企画自体が良いなぁと思い、二つ返事で参加させていただいた次第です。


実務従事の内容は和尚が、名古屋の楽しかったところはXレイ氏がすでに書いてくれているので割愛するとしまして、私が今回参加して一番感銘を受けたことは、診断先の社長がとても素晴らしい方だったということです。


夜遅くまで飲みながら色々な話をさせていただいたのですが、主事業を成功させ、それを原資に中長期的な視点で社会に貢献していきたいというビジョンや、ステレオタイプな戦略ではなく常に新しいことに挑戦していきたい、なぜならそのほうが面白いから、というチャレンジ精神を知り、ぜひまた機会を作って、私の得意分野で、この社長が想いを実現するためのお手伝いをしたいなと強く思いました。

社長からはすでにお題もいただいたので、改めて訪問したいと思います。


診断士としていくつかの実務を経験してみて感じている事なのですが、中小企業の社長には実に色々な方がいます。

岩のように頑固一徹な方もいれば、水のように臨機応変な方も。

謹厳実直な方もいれば、自由闊達な方も。

豪放磊落な方もいれば、温柔敦厚な方も。

それぞれの人間性に加えて、社長に求められるスキルである商才、思考力、意志決定力、行動力、説得力、調整力、人心掌握力、いずれにも長けた方ばかりですが、そのスキルのバランスもまたそれぞれです。


でも診断士として社長に寄り添うために知っておくべきこととして、その人間性や能力より、もっと大事なことがあるなぁと思います。



それは、社長が見ている世界がどのようなものなのか、ということです。

どれくらいの広さで世界を認識し、世界の何に価値を置き、ビジネスを通して世界をどう変えたいと思っているのか。



その世界観を理解し、共感し、ともにそれを実現したいと考えられる人こそが、真に社長に寄り添える診断士たりうるのではないかなと思っています。



先日、とある診断士同士の飲み会で、診断士の大先輩が「診断士の仕事の本質ってなんだと思う?」という趣旨の質問をされました。

皆さんは何だと思いますか?

少し考えてみてください。



・・・・

どうでしょう? 一言で表現できましたか?



その大先輩の答えは、「人間理解」でした。

私も同意です。


私は本業の仕事で世の中に存在するほぼあらゆる職種の人をインタビューしてきましたが、いつも思うのは、代替可能な仕事と言うのは実はどこにもなくて、あらゆる仕事は人につくものであり、だからこそ人を理解することが仕事の本質なのだと思いますし、それが社長であればなおさらだと考えます。



私は非常に内向的な人間で非常に狭い付き合いしかできないのですが、そのぶん、できるかぎり深い層で人を理解し、その人とだけの共通言語で話ができるような関係を築くことには非常に強いこだわりがあります。(どれだけできているかはわかりませんが・・・)

本業でも、取引先から「うちのことを本当によく理解してくれてありがとう」と言っていただけるときが一番嬉しいです。

そういう自分なりのこだわりを診断士として生かしていければいいなぁと改めて思った、今回の実務従事in名古屋でした。


by dojonagoya | 2016-03-22 11:37 | 中小企業診断士の生きざま | Comments(2)
こんにちは。うみのです。

インフルエンザの床からようやく抜け出して3営業日ぶりに出勤しました。
伏せっている間に、街の人の外套がウール素材から綿素材に変わっていたり、日差しの色や外気のにおいにやわらかさが混じっていたりして、ああ私の好きな冬が終わっていく・・・というもの寂しさと、新しい季節、新しい年度を目前にどことなく浮き足立つような心ぼそいような心持になったりしています。


今年受験する方にとっては、いよいよ1次試験の日程が迫ってくることが日に日に意識され、不安度数も高まってくる頃合いではないでしょうか。

私も2年前の今頃は、ストレート合格を目指して勉強していたものの、7科目のハードさに幾度となく心を折られそうになっていました。

そもそも私という人間は、努力家でもなければ天才でもなく、過去に受験勉強をまともに頑張った実績もなく、勉強を始めれば5分で眠くなり、通っていた予備校の講義で寝なかったことは一度としてなく、自習室でもほとんど寝ていた・・・という、およそ試験には不向きの意志の弱さの持ち主です。

多分、同じ講義を受けていた受験生からは、「こいつ、絶対に受かる気ないし、受からないだろ」と思われていたに違いないと思います。


なぜ、こんな人間がストレート合格できたのか?

今日はそんなことについて振り返ってみたいと思います。


まずは、私がどれだけ意志薄弱なのかをわかりやすくお伝えするために、大学受験を控えた高校3年生のときの勉強の様子についてご紹介したいと思います。

・夏までは部活に打ち込む
・夏休みが終わって、ようやく進路を考え出す
・家が貧乏で塾には通わせてもらえなかったので、自宅学習
・好きな科目はずば抜けて得意だが、計画だてて勉強することが大の苦手
・家が貧乏という理由で進学は国立一択のため、苦手科目もバランスよく勉強しなければならないのだがとにかくやる気が起きないし、どうやったら得意になるのかもわからない
某アニメにはまっていて、家に帰ったらまずそのアニメを必ず見る
・勉強しようと机に向かうも、30分も経たずに眠くなる
・ちょっと寝てから勉強しよう
・布団に入ったらもう朝



完全にふざけてますよね。
こんな自分を受け入れてくれた大学には感謝しかありません。

かように意志が弱いことは自分でもよくわかっていたので、無謀にも診断士試験を受けることを志してから、この意志の弱さとどううまく付き合って、どうコントロールするか、ということに真剣に向き合い始めました。

あれこれ取り組んでみた結果として、こんな自分をストレート合格に導いてくれたのは、5つの要素が大きかったなと思います。


①「やらざるを得ない」状況に自分を追い込む。

まず受験を志した時、上述のような過去の経験から、自分は独学では絶対にやりきれないということはよくわかっていたので、予備校に通う事にしました。
独学では自分に逃げ道を与えてしまうので、あえて予備校に何十万も払う事で、もう後には引けない状況を作ろうと決めたのです。
(講義中に寝ていましたが…)
それでも、予備校の定期的な答練や、その時々の自分の実力が否応なしに点数や順位として示されること、頑張っている勉強仲間、といった要素は自分には絶対に必要なものだったと思います。
特に1次試験に関しては、予備校のカリキュラムがなければ受からなかったでしょう。

何が自分にとって「やらざるを得ない状況」なのかはそれぞれですが、このように、「安くない通学費」「常に危機感を持てる環境」というのは、自分の場合は有効であったなと思います。


②埋没費用の残高を上げていく。

受験を志してからは、あらゆる趣味を全て断ち、一番の楽しみだった趣味の集まりに行くことも止め、趣味に使っていたお金のほとんどを参考書につぎ込みました。
仕事以外の時間は基本的にすべて勉強時間に費やし、暇さえあれば「診断士試験とは何か?」「そもそも受験勉強ってどうやるものなの?」ということを考え続けました。
このように、自分の経済的・時間的・精神的リソースのほとんどを受験勉強に集中させることになると、おのずからその費やされたリソースは埋没費用(サンクコスト)となって自分の意識の中に蓄積されます。
勉強を進めれば進めるほどその埋没費用の残高は上がっていき、「後には引けない状況」をさらに後押しします。
これだけ投資をしたのだから、当然結果を出さなければならない。さもなければその全てがただの損失で終わってしまう」という意識を敢えて持つことが、自分の弱い意志の強い添え木となってくれたと思います。


③危機感のハードルを高く持つ。

たとえ稀に高得点を取ったり、順位で上位に入ったとしても、予備校の答練や模試で満足や安心を覚えたことは一度もありませんでした。
予備校の問題は、テキストに沿って覚えた知識の確認と定着を目的として作問されたものであり、選抜を主旨とする本試験とは全くその背景が異なると考えていたためです。
答練や模試で合格水準を得点することではなく、常に「合格水準よりもプラス10~20点以上」を目標として対策することで初めて本試験で合格水準を得点できると考え、ハードルを常に上方に置くようにしていました。
最終的には、目標ほど点も伸びませんでしたし、1次試験はぎりぎりの点数での合格でしたが、常に危機感を持つようにしていたことが、最後まで1点でも点数を伸ばそうと泥臭く努力するど根性を引き出してくれたと思っています。


④自分を応援してくれる人を一人でも多くつくる。

私は、診断士試験を受験する事を、家族や友達、職場の一部仲の良い人に早い段階から報告していました。
そうすると皆やさしいので、「絶対受かるよ!」「がんばって!」とめちゃくちゃ応援してくれるのです。
敢えて公言する事で自分を追い込むスタイルは私が得意とする方法のひとつなのですが、
特に直前期の本当に勉強が辛い時、土日も連休もひたすら孤独に頑張らねばならないとき、
「こんなに自分のことを応援してくれる人たちのためにも、絶対に落ちるわけにはいかない」という想いが、一番自分を支えてくれたと思っています。

受験をした2014年度の私の手帳の1ページ目には、大きく
応援してくれた人のためにがんばる
と書いてあります。

あともう一人、キーマンになってくれたのは、「大嫌いだった当時の上司」です。
この上司は、部下のやることに何かとネガティブな難癖をつける人で、部下からは敬遠されていました。
私は敢えてその上司に、資格を目指していることを話しました。
当然、上司からは、「何それ?」「そんなもん取ってどうするん?何にもならんやろ?」と馬鹿にされました。
それは私の狙い通りでして、私はその大嫌いな上司に馬鹿にされることによって、
「何にもならんかどうかは、取ってみなきゃわからねえだろうが。お前もこの資格を取ってから言え!と言ってやる」私の唯一のやる気スイッチである負けず嫌い精神をくすぐらせ、勉強に向かう原動力としました。
その上司、翌年には別の部署に行ってしまいましたし、結局合格したことは報告しませんでしたが(笑)、とても感謝してます。


⑤絶対に自分は合格できると信じる。

最後はこれだったかなと思います。
過去に成功体験のない自分ではありましたが、「なんとなく、自分は受かる気がする」とひたすら思い込むようにしていました。
完全に、ただの「根拠のない自信」です。
でも、この「根拠がなくても、自分の未来を信じる」という心の保ち方は、試験勉強という、すぐに終わりの見えない長い戦いのなかで前を向き続けるうえで、とても大切だったと思っています。
根拠がないからこそ、多少の成績の波にもぶれず闇雲に信じることができ、それが最後まで諦めずに自分のパフォーマンスを試験当日に向けて高めていく力になってくれたのではないかと思います。


以上、簡単にまとめると、

「過去に成功体験のないことを生かして、自分を追い込む」
「根拠のない自信を持って自らのパフォーマンスを引き出す」

ということかなあ、と思います。

このふたつは、どれだけ自分に自信がなくても、気持ちの持ちようや意志の力で自分で自分に与えることができるものだと思います。

今、不安な気持ちに苛まれている受験生の皆さんのご参考になれば幸いです。




by dojonagoya | 2016-03-02 18:00 | 中小企業診断士試験 | Comments(0)
こんにちは。うみのです。

6代目のみんなが自分の診断士としてのドメインを明確にしつつあるので、私もひとつこの場を借りて書いておこうかなと思います。

この一年いろいろな活動に参加し、マスターコースにも通い、様々な診断士の活躍の方向性を見てきた結果、自分が自分を活かす道は

販促×診断士

あるいは

クリエイティブ×診断士

だろうなあ、と思うに至りました。

コピーが書けたりデザインができる人はそれなりにいれど、クリエイティブディレクションや編集ができる人ってまだまだ少ないと思います。

クリエイティブの世界って、コピーやデザインのアウトプットありきだと思われますが、全然そんなことはありません。
むしろそのアウトプットをどういう思想で設計したのかというロジックやコンセプトワークを通して、誰にも納得してもらえる前提を作り出すことこそがクリエイティブディレクターの腕の見せ所です。

以前、とあるITコンサル系企業の方に「代理店さんのプレゼンって、なんかかっこいいデザインをバーンと出して終わり!みたいな感じですよね? あまりロジック関係ないって言うか…」とさらりと言われたので、思わずアルカイックスマイルを浮かべながらロジカルに論破してやりましたが(大人げない)、唯一解のない、万人が好きだというクリエイティブはない世界だからこそ、クリティカルシンキングに基づいた分析や、ロジカルなプレゼンテーションが求められます。

近年、「デザイン思考」がトレンドワードになっていますが、「Why?」と「So What?」思考でソリューションを設計するという作業は広告畑の人間にとってはとても馴染み深いものです。

そういうことを長年やってきた経験を生かして、商品やサービス、あるいは企業そのもののビジョンやポリシー、セールスポイントをどのようなクリエイティブとして表現し、誰に向けてどのような届け方をすれば、便益や価値を感じてもらえるのか…というところで中小企業の力になれたらいいなぁと思っています。

ブランディングも手法のひとつですね。
本気でCIやVIをきちんと開発しようとするとそれなりに予算を食いますが、そこまで余力のある中小企業や自治体はそれほど多くないと思います。
自分の経験を生かせば、それほどお金をかけずにブランディングを実現できるスキームを提案できるなぁ。と思ったり。

と言いつつ、今の仕事と会社も大好きすぎるし自分の天職だと思っているので、あと実は他にも挑戦したいことがあるので、悩ましいところですが。

どちらにしても一度きりの人生なので、自分の好きなことだけに心を傾けて生きていきたいものです。

by dojonagoya | 2016-02-25 06:00 | 中小企業診断士の生きざま | Comments(0)
こんにちは。うみのです。

道場を7代目にバトンタッチしてこれからはリーダーと呼ばれることもなく個人プレーの時代だと
ひっそりと個人ブログを始めたりしてそちらでゆるゆるやっていこうと思っていましたが、
6代目のゆるキャラこと和尚からの「6代目スピンオフブログ始めちゃった☆」という「来ちゃった☆」的な報告を受け、
この手の押しに弱い私としてここはひとつ何か書かねばなぁと思い、筆を執った次第です。

思えば道場当代の時には、いわゆる「ゆるわだ」的なことはほとんど書いていなかったので、初回はそんな所から始めてみます。

私の仕事は広告代理店のプランナー兼クリエイティブディレクターという謎のカタカナ職域なのですが、ごくごくおおまかに特徴を言いますと、業務の過半はプロジェクトマネジメントです。

案件ごとに全体のイシューを定義し課題を分析し、それに基づき解決策として企画やコンセプトを設計して、最適なスタッフ(ディレクターやライターやカメラマン)をアサインして、顧客に提案(プレゼン)して、スケジュールを切って、予算を管理して、顧客と交渉して、ディレクションして…ということをかれこれ15年近くやっております。

後から振り返るに、ここで身に付けたプロマネ力(りょく)というものが、診断士試験をストレート合格するうえでとても役に立ったなぁと思いますので、そのことについて書こうかなと思います。

世にプロマネ論の書籍は枚挙に暇がないほどありますが、ここでは私なりに考えるプロマネ論のエッセンスをごくごくシンプルなポイントでご紹介したいと思います。

業種や案件の性質によってプロマネのやり方は微妙に変わるかと思いますが、私がプロマネにおいて最も重要と考えることは3つです。


1.道を与える

私は、プロジェクトマネジャー(PM)は当該プロジェクトにおいて「誰よりも先を見通していて、誰よりも深く考えている人」であるべきだと長年思ってきました。
顧客よりも顧客のことを深く知り、課題やあるべき姿を考え抜き、解決法として何がベストかを検討しつくした上で、
ゴールを設定し、そこに行きつくための道を具体的に描くこと。
そしてそれを顧客や関わるスタッフにわかりやすく提示すること。
これができることが、PMとしての信頼感の土台になります。

さて、これを診断士試験に当てはめてみましょう。
あなたは「あなた自身を診断士試験に合格させる」というプロジェクトのマネジャーです。

あなたが試験に合格するために乗り越えなければならない課題はなんですか?
診断士試験で求められている事、それに答えるうえで自分に足りない部分は何ですか?
知識だとしたら具体的にどの科目のどの分野、どのレベル? 技能だとしたら具体的に試験のどんな部分で求められるどのような力?
外部環境と内部環境、SWOT分析の観点から言えば何ですか?

周囲の人に、合格までの計画を語れますか?
むろん、人に説明する必要など本来はないものですが、人に説明できるレベルまで整理し、具体化できているかということがここでは大事です。

これが、自分で自分に合格するための「道を与える」ということです。
私は試験対策中、ずっとこの「道」について考え続けていました。
王道ではない対策方法でも自分の道に必要だと思ったら取り入れるし(たとえば「イメージトレーニング」は周囲では重要視されてはいませんでしたが私には絶対必要だと思ったのでかなりその手の本を読み込んで実践しました)、どれだけ多くの人が取り入れている対策方法でも必要でなければ潔く捨てる(たとえば春秋要約や単語ノートなどはほとんどやりませんでした)、ということを試行錯誤しながら繰り返してきたことが、ストレート合格に近づけてくれたのだと思っています。


2.人を支える

私は、内田樹氏の労働論における「「仕事ができる人」というのは、「個人的に能力の高い人」のことではなく、「集団のパフォーマンスを向上させることのできる人」を指す。」という言葉をその通りだと思っているのですが、個人ワークであれ集団ワークであれ、仕事ができるというのは、単に能力の高さではなく「ベストパフォーマンスを発揮するようにコントロールできること」だと思います。
これは特にPMにとっては重要な能力だと私は考えていて、メンバーの士気や持っている能力を最大限に引き出すことがプロジェクトの成否を決めるだけでなく、メンバーの満足度を高めることにも繋がります。
企業経営理論のリーダーシップ論にもありましたよね。民主的とか配慮型とか。少し前には「サーバント・リーダーシップ論」も社会で注目されていました。
プロジェクトを成功に向けて推進していく上で、人を支えるという視点を忘れないことはとても重要です。

私はプロジェクトのスタッフとなるメンバを最初に選定・依頼するとき、「なぜあなたにこれをお願いしたいと思ったのか」「あなたのどういう能力を評価していて、どういうふうに発揮してほしいと期待しているか」を明確に伝えるように心掛けていて、進行途中でも、メンバーのアウトプットに対してその都度、プラス評価の言葉をかけるようにしています。
もしメンバーの誰かが本来の能力を発揮できないと感じることがあるならば、それは基本的にPMである自分の責任だと考えています。

これを診断士試験に置き換えてみると…
スポーツの世界でも「ピーキング」ということはよく言われますが、普段の模試や演習において合格する能力が十分にあったとしても、本番でそのパフォーマンスを100%発揮できるかどうかは全く別の話なわけです。
あなたは、本試験当日に、あなた自身のパフォーマンスを100%発揮できる状態に自分を持っていくことができますか?
それが、「自分という人を支える」ということです。
私の場合は、前述の「イメージトレーニング」が自身のパフォーマンスを高めるうえでとても役に立ってくれました。
(具体的にどんなことをやっていたかは、こちらのブログに書いております)


3.落とし穴を塞ぐ

どれだけ完璧なスタートを切ったプロジェクトであっても、必ずリスクとしての「落とし穴」が存在します。
例えば予定通りに作業が進んでいない、想定していなかったトラブルが発生した、関係者間で思わぬ衝突が発生するなど。
それらの落とし穴をどれだけ未然に塞ぐか、あるいは嵌ってしまった落とし穴からどれだけ早く適切にリカバリできるかが、PMの腕の見せ所です。
私は、ここはリスクがありそうだなと少しでも感じるところがあればなるべく早く明文化して関係者と共有し、それを起こさないための手立てを提案します。
また、もし起こってしまった場合、速やかにその原因と対策を関係者に発信することで解決に向けて動けるようにし、再発防止のための仕組み作りを考えます。
こうしたことでPMとしての信頼度が上がることも少なくありません。

これを診断士試験に応用して考えてみると、
この週は仕事の関係でまとまって勉強時間が取れなさそうだな…という予感があれば、隙間時間に対策できるようなツールを準備しておくとか、この科目にどうしても苦手意識があって本試験でも足を引っ張られそうだな…という感覚があれば、なぜ苦手なのか?に徹底して向き合ってみる、といったように落とし穴を塞いでいくことで、不安要素を減らし、自分の時間的・精神的リソースを迷いなく試験対策に集中させることができます。
あるいは、演習で思ったように点が取れなかった…、予定通り学習が進まなかった…という落とし穴が発生してしまった時、そのこと自体に気を取られるのではなく、なぜそうなってしまったのか?どうすれば同じ失敗を繰り返さずに済むのか?を考えてみると、「マイナスの出来事から学び、結果としてプラスに転じることができた」と前向きな思考にスイッチできるのではないかと思います。

このように、受験勉強をひとつの「プロジェクト」と捉え、それを成功させるために何が必要か?という客観的な視点から分析してみることは、試験の本質と、自身の現状を知るうえでとても有効だと思います。

また、PMのスキルは診断士になってからも様々な場面で求められる力ですので、今から意識しておいて損なことはありません。

こうしてみると、試験勉強というのはつくづく色々な学びを与えてくれるものだなぁと思います。



by dojonagoya | 2016-02-23 06:00 | 中小企業診断士試験 | Comments(0)

中小企業診断士一発合格道場からスピンアウトした6代目とその仲間たちのブログです。


by 中小企業診断士一発合格道場 6代目